青森山田高の同級生・福原愛とは顔を合わせただけで刺激になった
■「瑞希がメダル取ったから私も頑張るね」
ロンドン五輪直前のことだったと思います。すでに五輪には2004年アテネ、08年北京と2大会連続で出場していた愛から、自身の過去の経験を踏まえてこんなアドバイスをもらいました。
「オリンピックだからといって肩肘張らずに普段通りのプレーをした方がいいよ」
その助言の結果を受けて、いつも通りのプレーを心がけた結果、銀メダルを獲得できました。
試合後、選手村に行くと、泣きながら「おめでとう」と言って祝福してくれました。
愛は「瑞希がメダル取ったから私も頑張るね」と、翌日に控えていた女子団体の試合に臨みました。
結果は私たち同様、卓球で日本勢初のメダル獲得(銀)。高校時代から切磋琢磨してきた愛がメダルを手にして自分のことのように喜んだのは言うまでもありません。
東京五輪では男子シングルスの桃田賢斗選手を筆頭に、女子ダブルスの福島由紀・広田彩花選手、永原和可那・松本麻佑選手の両ペアらが金メダル獲得を期待されています。史上最強の布陣といわれる日本勢のメダル量産を願って、この連載を終わります。ありがとうございました。 (おわり)