パラリンピックは無観客決定でも…中止にならない「令和の学徒動員」の是非
東京都は感染防止のために学校から会場までの行き帰りで送迎バスを出すというが、なぜ中止にしなかったのか。冒頭の吉川氏が言う。
「ハンディキャップをものともせず、頑張っている選手の姿を子供たちに見せる取り組み自体はいいでしょう。それなら五輪と同じように『テレビで観戦してください』と言えばいいだけの話。4者協議の出席者である政府や東京都などは、子供たちに『感動した』とか『元気をもらった』と言わせたいのでしょうが、万が一、感染者などが出たら誰が責任を取るのか。希望者のみということは、何かあっても自己責任で済ませるつもりではないか」
ちなみに五輪でも学校連携観戦は行われたが、それは有観客の県のみ。東京都は無観客を理由に中止にしている。
「安全の根拠がどこにもない。もし、ウチの孫が小学生なら行かせませんよ。親御さんは子供を守るためにも、抗議の声を上げるべきです」(吉川氏)
子供を使った人気取りほど、ゲスなものはない。