大谷打者専念に透けるエ軍フロントの深謀遠慮 “ヘソ曲げ”移籍リスクを最小限に
エンゼルス・大谷翔平(27)が今季の残り試合で登板せず、打者に専念することになった。
ジョー・マドン監督は日本時間30日のレンジャーズ戦を前にペリー・ミナシアンGM、本人と3者会談を行ったことを明かし「(投手として)これ以上の結果はない(23試合で9勝2敗、防御率3.18)。もはやマウンド上では得るものはない。投げないことがベスト。彼と話し合って決めたことだ」と説明。「打つ方ではまだ追いかけているものがある。それはこちらも後押ししたい」と、本塁打王獲得に向け、同日の試合ではより多くの打席に立たせるため、1番で起用した。
■本塁打王争いにラストスパート
メジャー4年目の今季は開幕から投打の二刀流をこなしてきたが、フィジカルへの負担は計り知れない。指揮官が「(投手を)休ませるのに最適な時期だと思った」と話す通り、このまま登板することでの故障リスクを恐れたようだ。
もっとも、大谷が打者に専念するのは首脳陣の深謀遠慮もあるともっぱら。