巨人・原監督が捕手・大城を一塁起用…V争い生き残りへ“最後の手段”
9月は6勝14敗5分けと大きく負け越した3位巨人は1日、中田翔(32)の出場選手登録を抹消した。
9月11日に不振で登録を抹消された。同21日の広島戦から一軍に再昇格したものの、以降9試合に出場し、24打数2安打、打率.083、1本塁打とサッパリだった。8月に無償トレードで加入後は64打数8安打、打率.125。移籍後2度目の二軍落ちとなる。
中田に代わって一塁に入ったのは、捕手の大城卓三(28)。一塁でのスタメン出場は4月10日の広島戦以来だった。
大城は2点を追う六回無死一、二塁で右前打を放ち、無死満塁にチャンスを広げると、丸がチームにとって24イニングぶりの得点となる左前への2点打で同点。エース菅野の負けを消した。
「原監督は『今季は大城を正捕手として固定して戦いたい』と言って開幕したが、いざ打線が滞ってくると、一塁で使いたがる。4月のスタメン起用も前日まで9試合連続3得点以下という貧打にあえぐ打線のテコ入れのためだった。大城を打撃に専念させるのは、原監督の『最後の手段』ともいえる起用法です」(チーム関係者)
今季の一塁は、スモークや中田といった補強組が代わる代わる守ったが、結局誰も定着できず、4月と同じように大城にお鉢が回ってきた。大城は4打数2安打で起用に応え、巨人は連敗を5で止めたものの、もし機能しなくなったら、原監督は万策尽きることになる。