西武が即戦力左腕2人指名も“宝の持ち腐れ”に? 投手C不安だらけ、監督人事も二転三転
一流の素材を「調理」できるのか。
西武は14日、ドラフト1位の隅田知一郎(西日本工大)に指名挨拶を行った。
渡辺GMは「ウチは左投手が不足している。(隅田は)高い確率で先発ローテに入ってくれる」と期待を寄せれば、隅田も「できれば10勝したいけど、今の自分では実力が足りないと思う。しっかり練習していく」と話した。
■ドラ1隅田、ドラ2佐藤ともに即戦力の左腕
隅田は大学ナンバーワン左腕と呼び声も高く、2位指名の佐藤隼輔(筑波大)も即戦力の左投手。西武は計算できる先発左腕がおらず、万々歳のドラフトとなったのだが、喜んでばかりもいられない。「金の卵」を預かる首脳陣はといえば、不安だらけだからだ。
西武のチーム防御率は3年連続リーグワースト。昨季は4.28、今季は多少マシになったとはいえ、4.00でリーグ唯一の4点台だ。特に左腕不足は深刻。今季、先発左腕の勝ち星は浜屋と内海で計2勝という惨状だ。
「左腕が定着しないのは一軍、二軍投手コーチのバランスが悪いことも無関係じゃない。一軍の西口、豊田の両コーチは右投手。逆に二軍のメインは左腕の清川、杉山コーチです。レベルの高い即戦力左腕を手に入れても、今の右腕コーチ2人がどこまで実用的な助言をできるか……。豊田コーチはブルペン担当として救援防御率を19年の3.88から昨季は同3.48、今季も3点台中盤と改善させてはいるものの、何か策を打たなければ本当の左腕不足解消にはなりませんよ」(球団OB)