西武42年ぶり屈辱の最下位目前…ささやかれる「次期監督候補」3人の名前

公開日: 更新日:

 誰が引き受けても苦労は多い。

 日本ハムと最下位争いを繰り広げている5位西武。4日現在、6位日本ハムとのゲーム差は1。最下位になれば、根本陸夫監督時代の所沢移転初年度となる1979年以来の屈辱だ。

 仮に最下位を免れたとしても監督交代は避けられそうにない。もともと辻監督は今季限りの1年契約。後任は松井稼頭央二軍監督(45)の昇格が規定路線といわれているが……。

「ただ、西武としてもメジャー帰りの『松井監督』は切り札に近い。2018年に現役晩年で戦力としては衰えが著しかった松井を15年ぶりに呼び戻し、引退の花道を飾らせたのは、ゆくゆくは監督として黄金時代を築いてほしいと期待しているからこそです。今のチームは18、19年にリーグ連覇した面影はなく、こうもボロボロでは立て直しも容易ではない。果たしてここで切り札を使ってもいいものか、と球団も迷っているようです」(球団OB)

渡辺久信の現場復帰も

 そこで候補の一人に浮上しているのが、かつての黄金時代のメンバーだった秋山幸二氏(59)だ。西武復帰なら93年以来28年ぶりだが、こちらはすでにソフトバンクで監督を経験。松井監督へのつなぎにはうってつけだという。

 実績もある。ソフトバンクではチームが最下位に終わった08年オフ、王監督(現ソフトバンク球団会長)から禅譲され、一軍チーフコーチから昇格。監督1年目の翌09年にチームを3位に浮上させると、14年に退任するまでの6年間で3度のリーグ優勝、2度の日本一を達成した。

 西武でも田辺監督が退任した16年オフに、監督候補として名前が挙がったこともある。当時は正式なオファーこそなかったものの、秋山氏も「(招聘が事実なら)光栄です」と、まんざらでもなさそうだった。

 前出のOBは「ウルトラCがあるとすれば」と、こう続ける。

渡辺久信GM(56)の現場復帰もあり得ない話ではない。就任1年目の08年に日本一になり、6年間の監督生活でBクラスは09年の1度だけ。西武の低迷はロクな補強をせず、助っ人も軒並み失敗と編成面の失態も少なくないが、親会社や球団の評価は高い。GMを兼任している楽天の石井監督と同じく全権監督就任もゼロではありません」

 本命、対抗馬、大穴……各出走馬のオッズやいかに。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希「開幕メジャー確約なし」のナゼ…識者は《朗希サイドの非常識な要求》の可能性を指摘

  2. 2

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 3

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  4. 4

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  1. 6

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 8

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 9

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  5. 10

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース