著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

錦織圭は世界ランク53位 10年ぶりにあり得る「予選スタート」は逆にプラス

公開日: 更新日:

 4大大会を終えて、テニスツアーはシーズン終盤へと入った。フェデラー、ナダルは既に今季の活動を切り上げ、全米で年間グランドスラムを逃したジョコビッチも休養を取り、ツアーファイナルまで動きそうにない。30代後半に入った3強が現役を諦めたわけではなく、来季を睨んでの充電と考えた方がいい。とはいえ、メドベージェフ(25)、チチパス(23)、ズベレフ(24)を中心に新世代の台頭は急ピッチに進んでいる。錦織圭はどうなるか。

 現在開催中のインディアンウェルズ・マスターズは2回戦でD・エバンスに逆転負けに終わった。「凡ミスが多く主導権を取れなかった」と振り返る。もともとこの大会の遅いサーフェス、使用球との相性はよくなかったから、さばさばした表情だった。

 今季は地元開催のオリンピックイヤーを乗り切りつつ、手術明けからの立て直しというのが目標だった。東京五輪を8強入りで無難にこなし、直後のワシントン(500)ではベスト4、全米でもジョコビッチから第1セットを奪うという手応えをつかんでいる。全米後に腰を痛めたのは疲れがたまったためだろうが、ほぼ順調と言っていい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇