大坂なおみの「メンタルヘルス」は完璧 全米OPの優勝候補だ
テニスの全米オープンが始まっている。昨年は無観客で選手はバブル生活だったが、今年はフルハウスで選手の滞在も自由。それでも現地に行ったカメラマンは急きょ、ワクチン接種を義務付けられたそうだ。そこからが違う。予約なし、待ち時間0、タダどころか全員に30ドルのメトロチケットを贈呈……。さスガ~である。
今年は、男子はフェデラー、ナダル、昨年優勝した27歳のティームが欠場し、女子もウィリアムズ姉妹が故障を理由に出ていない。フェデラーや姉妹はアラフォーだ。世代交代の表れに伴う変化の一つが賞金配分。総額5750万ドル(約63億円)は昨年より微増だが、シングルス優勝賞金は50万ドル減の250万ドル、一方で予選賞金は66%増。本戦初戦負けで7万5000ドルは悪くない。
女子の優勝候補は大坂なおみだ。5月の全仏では大会前の会見を拒否して棄権、ウィンブルドンは欠場して東京オリンピックも3回戦敗退。「メンタルヘルス」がちょっとした流行語になったが、V候補に推すのも同じ理由である。2度ずつ勝った全米、全豪はいずれも得意のハードコート。しかも、舞台は少女期を過ごした地元ニューヨークと何の不安もない。