元阪神・高野圭佑って何者? 新庄監督がトライアウトでイの一番に評価
トライアウトを視察した新庄監督の口からは、印象に残った選手として4人の名前が挙がった。オリックス右腕の金田和之(31)、巨人外野手の山下航汰(21)、元楽天外野手の中村和希(26)らについて、それぞれ長所と課題を交えて寸評する中、「投手では高野君」とイの一番に評価したのが、元阪神右腕の高野圭佑(29)だった。
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「真っすぐはそんなにスピードがなかったけど、(バットの)芯を外すカットボールが面白い」
と、ビッグボス。
広島の県立呉工業から四国学院大、JR西日本を経て2015年のドラフト7巡目でロッテに入団。19年のシーズン途中にトレードで阪神に移籍したものの、翌20年オフに戦力外通告を受けた。今季は台湾プロ野球の中信兄弟でプレー。昨年に続く2度目の挑戦となったこの日のトライアウトでは、打者3人に対して右飛、右飛、右前打という結果だった。
「去年より全然良かった」
「台湾まで行って修業して、また戻ってきて。そういう気持ちは大事にしたい」とハングリー精神を買う新庄監督は、登板前の高野の立ち居振る舞いにも注目。マウンドとスタンドに一礼する姿に、「しっかりマウンドにも僕たちにも挨拶して。ああいう人間性は大事。ユニホームを脱いだ後でも必ずプラスになる」と感じ入った。自身も現役復帰を目指して昨年のトライアウトに参加。高野のことを覚えていて、「去年より球のキレは全然良かった」と評した。
通算成績は45試合で2勝0敗、防御率6.62。今季の台湾では10月に初登板して1回3分の2を2安打1失点で切り抜けたものの、翌日に外国人枠の問題で自由契約となる憂き目にあった。
「阪神でもMAX152キロの速球を武器に期待されたが、結果が伴わなかった。ただ、非常に研究熱心な選手で球の回転数などを測るトラックマンのデータをいち早く活用したり、上手投げから横手、再び上手にするなどとにかく探求心旺盛でした」(阪神OB)
ビッグボスから吉報が届くか。