<10>中国人選手は話しかけてもスルー…今でも気になるトリノの銅メダリスト
中国の女子テニス、彭帥選手の問題が大きく取り沙汰されている。政府によって言論が規制されているかのような報道を見ると、日本人に生まれてよかった……と思うのに尽きる。
現役時代、W杯で何度も中国に行ったことがあるが、中国の選手に「ハロー? 元気?」と声をかけても無視されることがほとんどだった。
日本の選手は言葉が通じなくても、申し訳なさそうに会釈したり、何かしらの反応をする人が多いが、中国選手は話しかけてもスルー。レースが終わって目が合ってもスルー。そのたびにカチンとくるけど、スケートの敵としては遠慮なくいけるという意味では良かったかもしれない。
中国の選手はずっとトップにいるというより、五輪直前になって急に上位に出てくるイメージがある。かと思えば、五輪の翌シーズンにはパタリと姿を消す。トリノ五輪でも、私が0.05秒差で銅メダルをさらわれた中国の任慧選手も、次のシーズンから名前はまったく見なかった。
トリノ以降、大会で会ったことは一度もなく、リベンジする機会も訪れなかった。