楽天戦力外の藤田一也を古巣DeNAが獲得 評価された「精神的支柱」とは
プロだからこそ必要なのだろう。
9日、DeNAは今オフ楽天を戦力外になった藤田一也(39)を獲得したと発表。2012年6月にトレードで楽天に移籍しており、実に10年ぶりの古巣復帰となる。
球界では「若手の手本になるし、精神的支柱として優れている」と言われている藤田。手本とはつまり、練習量や野球に取り組む姿勢だろう。では精神的支柱とは具体的に何なのか。
ソフトバンクでコーチ経験のある飯田哲也氏はかつて日刊ゲンダイの連載で「松田の声は大きな力になる」と書いていた。「松田は常に選手を鼓舞し、劣勢でも最後まで諦めないムードをつくっている」というのだ。
ロッテやインディアンス(現ガーディアンズ)で活躍した小林雅英氏は「ロッテでは小宮山さんが試合開始直後からブルペンに入り、先発に何かあったときの準備をしていた。ブルペンを守ってくれていた」と、やはり日刊ゲンダイの連載で語っていた。
積極的にベンチをもり立てる、背中でナインに安心感を与えるという違いはあれど、つまりは勝つために必要不可欠な「縁の下の力持ち」。藤田が重宝されるのも納得だ。