新庄と大谷翔平の意外な共通点 先輩からの酒の誘いをキッパリ断り練習漬け
「僕はお酒が飲めない。練習もあるので行きません」
そう言って、先輩の誘いもキッパリ断れるやつでした。基本的には先輩を立てるので、事前に約束していた席には顔を出す。でも剛志の「酒」はいつも水でした。
彼は準備の天才。自分がやると決めたスケジュールを変えてまで先輩の誘いには乗らない人間だった。そんな振る舞いは、大谷翔平くんと一緒やなと思いました。野球選手としてのタイプは全然違うけど、ポテンシャルでは剛志も負けていない。
頑固できっぱり断れる九州男児。その原点はお父さんの英敏さんにあると思います。造園業を営む英敏さんは仕事で使う重い石を息子の剛志に持たせて筋力をつけ、庭師の前にはエビ釣り業もやっていたので、その手伝いで船をこいだ結果、あの「バカ肩」ができたんだと思います。
■破天荒で人気者だったお父さん
お父さんはしょっちゅう大阪に来ていたので、僕らもよく阪神寮「虎風荘」の近くにあったお寿司屋さんや中華料理屋さんで一緒に飲みました。昔は人見知りだった剛志とは違って、英敏さんは面白くて社交的。選手からも人気でした。