<16>モーグルの上村愛子ちゃんも力説「スケートの天敵はサッカー」なワケ
ジョコビッチの全豪オープンテニス追放が話題になった。一連の騒動で感じたのは、選手というのは人間性だなということ。選手本人はもちろん、周りにどんな人間を置くか。どの競技も人間教育が重要だと思った。橋本聖子さんがJOC選手強化本部長時代に掲げたスローガンは「人間力なくして競技力向上なし」。その通りだと思う。
スピードスケートは野球やサッカー、テニスに比べると“やんちゃな人”が少ない気がする。基本的にみんな真面目であることもそうだが、「季節性のある競技」という特性もあるかもしれない。つまり、メダルを取ればその瞬間は盛り上がるが、それ以外は目立たない。しかも、今年の冬の五輪は、終わるとすぐにサッカーW杯最終予選の盛り上がりに持っていかれる。つい最近、モーグルの上村愛子ちゃんが言っていた。
「サッカーのおかげで冬季五輪が終わるとすぐに忘れられちゃう。W杯が始まるまでの間だけでも余韻を残したい」
その気持ち、私だけじゃなかったんだ。冬季五輪日本代表にとって、サッカーW杯は天敵なのだ。楽しみだけど(笑い)。