広島・中村奨成にブレークの予感 甲子園の元スターが狙うは「鈴木誠也の後釜」
首脳陣の口から頻繁に「奨成」の名が挙がるようになってきた。
宮崎・日南での一軍キャンプでアピールを続けている、広島捕手の中村奨成(22)である。
■甲子園の元スターが台頭の予感
広陵高(広島)3年時に出場した2017年夏の甲子園で、2度の1試合2本塁打を含む6本塁打。1985年に清原和博(PL学園)がマークした1大会の個人最多本塁打記録を更新し、ドラフト1位で広島に入団してから5年目を迎えた。木製バットへの対応に苦しみ、入団2年間は一軍出場なし。3年目の一昨年は4試合、昨季も39試合の出場にとどまったが、チーム内にはメジャー挑戦を目指して退団した「鈴木誠也の後釜候補」に期待する声もある。
佐々岡監督はこう言っている。
「今、外野をやっている中でいいアピールじゃないですかね。キャッチャーと外野を主にやらせながら、打の方で期待している。あれだけの走力がありますから」
7日に行われた今キャンプ初のシート打撃では3打数3安打。1打席目に放った右中間へのヒットで一気に三塁を陥れると、「あれで三塁まで行けるのは奨成の魅力」と指揮官は目を細めた。