快音9連発!中田翔が浴びる原監督の褒め殺し 打てなくなれば掌返しの“口撃”が始まる

公開日: 更新日:

 巨人中田翔(32)が対外試合9試合連続安打を放った。

■“2人欲しい”と言われ…

 9日のソフトバンク戦で松本のスライダーを左中間に運んだ。キャンプ中の練習試合を含めた実戦は全9試合で安打を放ち、オープン戦は14打数6安打、打率.429と好調をキープしている。オープン戦のチーム打率は12球団ワーストの.171だけに、余計に中田が目立っている。前日にはオープン戦のチーム初適時打も放った。原辰徳監督(63)は「もう1人、中田が欲しいね」とニンマリである。

 昨季8月に巨人移籍後は、打率.154、3本塁打、7打点。2度の二軍落ちを経験するなど散々なシーズンだった。原監督は昨年末、こんなことを言っていた。

「(中田の)本来の姿ってオレたちは見たことがない。今季が本来の姿かもしれない。オレたちはそれしか見ていないんだから」

原監督に変化

 さる巨人OBがこう言った。

「原監督は選手を褒める時と、けなす時の落差が激しい。だから、移籍したばかりの選手は戸惑うようです。特に期待が大きい大物や自分が進言して獲得した移籍選手が期待を裏切った時にそういう傾向がある。村田修一(現・打撃兼内野守備コーチ)をFAで獲得した2012年、二回の2打席目に凡退後、即交代を命じただけでなく、『もう家に帰っていいよ』と試合中に“強制帰宅”させたことがあった。以降はマスコミを使って『だらしない』と責めたり、村田にはことさら厳しかった」

 そんな原監督に変化があったという。

「第2次政権最終の2015年になると、『村田はいいホームランだったね』などと褒めるケースが増えたんです。この年の村田は苦しんでいて打率は2割前半をさまよい続けたし、規定打席に到達しなかった。原監督は“最後の手段”として褒める時もあるのです」(同前)

 今の中田を称賛するのは最後の手段ではないだろうが、少しでも調子が落ちれば、原監督の容赦ない“口撃”が待ち受ける。巨人の主力を張るには、強靱なメンタルも必要である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  2. 7

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  3. 8

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

  4. 9

    巨人・坂本勇人は「最悪の状態」…他球団からも心配される深刻打撃不振の哀れ

  5. 10

    佐々木朗希よ…せめてあと1年、吉井監督の下で準備期間を過ごせなかったのか。メジャーはそんなに甘くない

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情