日本代表GK谷の背番号4を見ながらメキシコ五輪・岡野コーチの選手兼任の珍事を思い出した
「対戦相手への敬意を欠く行為と誤解を招かないため」(広報氏)に事の経緯をベトナム側に事前に伝え、了承を得ているとのことだった。
試合前のメンバー紹介では、GK谷の背番号は「4」で、メンバー表のポジションもFP(フィールドプレーヤー)となっていた。ウォームアップもGKではなく、FPとして他の選手と一緒にブルーのユニホームでボールを蹴っていた。
■なぜか54年前のメキシコ五輪は「19人登録」だった
前代未聞と言っていい珍事を見ながら思い出したのが、1968年メキシコ五輪の表彰式だった。
2021年に開催された東京五輪・サッカー競技の登録人数は、OA(オーバーエイジ)枠の3人を含めて18人だ。
この狭き門は、リオ五輪もロンドン五輪も同じだった。
54年前のメキシコ五輪も、本来は18人のはずだった。しかし、理由は承知していないが、なぜか19人に拡大された。しかし、日本選手団全体の参加人数との兼ね合いがあり、JOC(日本オリンピック委員会)が各競技団体の登録メンバー数の増減調整を行い、サッカーの登録選手は「18人しか認めない」ということになった。