西郷真央は3週連続V逃すも2位Tで“最強女子”の面目躍如 師匠ジャンボ尾崎も納得の最終日

公開日: 更新日:

【富士フイルム・スタジオアリス女子オープン】最終日

 国内史上3人目、最年少での3週連続Vがかかっていた西郷真央(20)は、優勝した上田桃子(35)に3打差の2位タイに終わった。

 初日は1アンダー27位タイと出遅れ、2日目は2アンダーで13位タイまで順位を上げた。最終日は首位の鈴木愛(27)に5打差の通算3アンダーからの発進。優勝には厳しい位置だったが、4バーディー、1ボギーの69で回り、目下「最強女子プロ」の面目を保った。

 西郷の師匠である尾崎将司は褒めこそしないが、目を細めたのではないか。尾崎は全盛時代、ファンを常に意識してプレーしていたからだ。

 飛ばし屋の尾崎はファンが求める勝ち方にこだわった。時にそれがあだとなり、海外メジャーのパー5で強引な2オン狙いで自滅したこともあるのだが……。

 元ツアー関係者が言う。

「ジャンボは、人気選手だった田中秀道や好調で優勝を期待された若手らが予選落ちや大たたきしたときは『ファンはおまえのプレーを見に来ているんだ。雑なプレーはするな』と説教したものです。この日勝った上田は昨年結婚して性格が穏やかになったと聞いたが、若い頃は不調のとき、よくふてくされたような表情を見せていた。アマチュアではないので、そんなことはジャンボは許しません。西郷は今季の開幕戦を制し、前週までの5試合で優勝3回、2位1回。ファンが今大会で期待したのは、もちろん3週連続Vだった。過去に2人しか達成したことはなく、簡単なことではないが、本人も語っていたように、最終日はあきらめずに全力を心掛けての2位です。ファンが納得するだけのプレーは見せたのではないか」

 西郷が尾崎に「プロの心得」で大目玉を食らうことはなさそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…