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岡崎朋美長野五輪メダリスト

1971年、北海道清里町出身。94年リレハンメルから98年長野、2002年ソルトレークシティー、06年トリノ、10年バンクーバーと日本女子最多の冬季五輪5大会出場。長野で日本女子短距離選手初のメダル(銅)を獲得した。07年に結婚、10年12月に女児を出産。14年ソチ五輪代表入りを逃し、現役引退。20年マスターズ国際スプリントゲームズで世界新記録を更新して金メダル獲得。現在は全国各地で講演会を行う。聖徳大学客員教授。日本学生陸上競技連合理事

<32>札幌五輪招致のプロモ委員に就任 前回大会から50年、自分にもガタがきていると実感

公開日: 更新日:

東京五輪の反省材料

 反対している人の多くは、お金の問題でしょう。東京五輪にも多くの税金が投入された。

 札幌市長はプロモーション委員会の中で「開催経費はこれだけコストダウンできる」とアピールしていたけど、そもそも開催経費が見たこともない金額なので目が飛び出るほどの衝撃を受けた(昨年11月、市は約900億円の削減で経費を2800億~3000億円に収めると発表)。

 使える既存施設はできるだけそのまま使うというが、前回の1972年札幌五輪からもう50年が経っている。71年生まれの自分にもガタがきているなと実感させられた(笑)。フィギュアやアイスホッケーの施設として造られた真駒内アイスアリーナも、建てられたのは半世紀前。建物の老朽化も心配だ。五輪招致を機に、ある程度は建て替える必要も出てくるだろうし、新しくするいいタイミング。道内には400メートルの室内リンクが十勝・帯広にある。そこを使うことも良い話だと思う。

 大雪の問題も、今回の招致にかこつけてロードヒーティングの拡充が実現すれば、市民の生活にもプラスになる。招致を通して過ごしやすい札幌にし、道民に優しい地域づくりができれば最高だ。

 反省材料は東京五輪で山ほどできた。東京大会に関わった人たちからの意見を聞いて、それをヒントに対策を練っていけば、道は開けるかもしれない。

 そう信じて突き進むしかない!

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