<32>札幌五輪招致のプロモ委員に就任 前回大会から50年、自分にもガタがきていると実感
■東京五輪の反省材料
反対している人の多くは、お金の問題でしょう。東京五輪にも多くの税金が投入された。
札幌市長はプロモーション委員会の中で「開催経費はこれだけコストダウンできる」とアピールしていたけど、そもそも開催経費が見たこともない金額なので目が飛び出るほどの衝撃を受けた(昨年11月、市は約900億円の削減で経費を2800億~3000億円に収めると発表)。
使える既存施設はできるだけそのまま使うというが、前回の1972年札幌五輪からもう50年が経っている。71年生まれの自分にもガタがきているなと実感させられた(笑)。フィギュアやアイスホッケーの施設として造られた真駒内アイスアリーナも、建てられたのは半世紀前。建物の老朽化も心配だ。五輪招致を機に、ある程度は建て替える必要も出てくるだろうし、新しくするいいタイミング。道内には400メートルの室内リンクが十勝・帯広にある。そこを使うことも良い話だと思う。
大雪の問題も、今回の招致にかこつけてロードヒーティングの拡充が実現すれば、市民の生活にもプラスになる。招致を通して過ごしやすい札幌にし、道民に優しい地域づくりができれば最高だ。
反省材料は東京五輪で山ほどできた。東京大会に関わった人たちからの意見を聞いて、それをヒントに対策を練っていけば、道は開けるかもしれない。
そう信じて突き進むしかない!