崖っぷち原巨人が日本ハム新庄監督に“逆SOS”のトレード画策! 狙いは鉄人左腕リリーバー
新庄監督の無期限再調整指令で二軍生活
「実績抜群の左腕リリーバー」とは、5月21日に現役最多、史上8人目の800試合登板を達成した鉄腕左腕・宮西尚生(37)である。ルーキーイヤーから昨年まで14年連続50試合以上登板を記録。今季開幕前までの通算防御率が2.41の球界を代表するセットアッパーで今季も20試合に登板していたが、5月末に2試合連続失点で防御率が5.00になると、新庄剛志監督から無期限の再調整を言い渡され、1カ月以上も二軍生活が続いている。
球団OBによれば、「さすがに“勤続疲労”が見て取れ、昨季も50試合登板はしたものの、防御率は3.65。年俸がチームの投手でナンバーワンの2億5000万円と高額なこともあり、今オフの去就が注目されている。生え抜き最年長選手で貢献度が極めて高い選手とはいえ、新庄監督を迎えて本格的な世代交代に着手するチームにあって厳しい立場にいるのは事実。逆に言えば、トレードにはなんの支障もないと言えますね。球威は落ちたとはいえ、幾度もの修羅場をくぐり抜けてきたマウンド度胸と投球術はセ・リーグではまだ勝負できる」
巨人の原辰徳監督は2月の練習試合で初めて新庄監督と顔を合わせた際に、「君の好きにやりなさい。僕がサポートするから」と注目の新人監督に全面支援を約束していたが、逆にその新庄監督にSOSを出し、選手を融通してもらうのではないかという見立てだ。
巨人と日本ハムは昨年の中田翔の無償トレードを筆頭に、ここ15年間で8件のトレードを成立させるなど、もともと太いパイプがある。新庄監督も、「どんどんトレードできたら。7対7くらいの」と話すなど、血の入れ替えには積極的な姿勢を見せている。
トレード期限は今月末まで。巨人は近日中にも今季5人目の新助っ人としてメジャー通算243試合登板のリリーフ左腕、イアン・クロール(31=前パドレス傘下3Aエルパソ)の獲得を発表するが、追い詰められた原監督はまだまだ動く。