コロナ禍ヤクルト“ほぼ二軍”で中日ビビらせた! 敗れるも4番・村上が特大先制30号
「惜しい試合でした」
こう言うのは名球会OBの評論家・山崎裕之氏。13日、3-6で敗れたヤクルトのことだ。
高津監督ら首脳陣、山田ら選手、スタッフ合わせて計28人がコロナに感染。二軍から14選手をかき集める非常事態の中で迎えたこの試合、改めて存在感を見せつけたのが4番の村上宗隆(22)である。
初回、2死一塁の場面で小笠原のストレートを一閃。バックスクリーン左へ特大の30号2ランを放ち、出鼻をくじいた。
投げては先発の高橋が6回1失点と好投。七回に救援陣が打ち込まれて逆転負けを喫したものの、冒頭の山崎氏は、「ヤクルトが圧倒的なハンデを抱える状況で試合をやるのはどうかと思うが、苦戦必至との見立てが多い中、村上がいて、先発がある程度ゲームを作ることができれば、そこまで大崩れしないかもしれません」と、こう続ける。
「野球は『4番』と『エース』がしっかりしているかどうかが大事。離脱したメンバーがいつ戻ってくるかはわからないですけど、幸いにして、村上だけでなく、先発投手の離脱者が少ない。抑えのマクガフも健在です。現時点で2位と12.5ゲームの大差をつけているうえに、2位の巨人がこの日、阪神相手に大敗したように、パッとしませんからね。ヤクルトが仮に球宴までの残り10試合を全部負けたとしても、巨人が5勝5敗なら、まだ7.5ゲーム差。残り60試合強あるし、開き直ってやるしかありません」