大谷翔平“省エネ投球”の狙い 「三振より打たせて取る」で2年連続MVP&サイ・ヤング賞狙い
ベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」を達成したエンゼルス・大谷翔平(28)が日本時間16日、11勝目をかけてマリナーズ戦に「2番・DH」で先発登板。六回97球で7安打2失点、8三振を奪い降板。チームが同点の九回に守備の乱れが連発、マリナーズに勝ち越しを許し競り負け。勝敗はつかなかった。
フィル・ネビン監督代行の発言通り、今後も中5日のローテが続けば、この日も含めて残り9試合に登板することになる。この試合の前までに111回を投げており、今季最終マウンドとなる10月6日のアスレチックス戦まで5回3分の2ずつを投げれば、規定投球回(162)に到達する計算だ。
規定打席(502)と合わせてクリアすれば史上初となり、2年連続ア・リーグMVP、自身初のサイ・ヤング賞受賞も見えてくる。MVP、サイ・ヤング賞の同時受賞なら2014年のドジャースのカーショー以来12人目の快挙となるが、大谷の当面の目標は「なるべく健康な状態で最後まで投げ切ったり、試合に出ること」だという。そして「ピッチングに関してはイニングをしっかり投げて、あとは低いWHIP(1イニングあたりに許した走者数)で抑えていくのが勝ちにつながる要素だと思う」と話している。