エンゼルス元広報部長に有罪評決…いくら厳罰を課してもMLBから薬物禍がなくならないワケ
どんな厳罰であろうと抑止力にはならない。
2019年に死去したエンゼルスのタイラー・スカッグス(享年27)に薬物を提供した同球団の元広報部長エリック・ケイが、17日(日本時間18日)に有罪評決を下された。
■薬物提供職員は最低「禁錮20年」
量刑が出るのは6月だが、最低でも禁錮20年というのだから、日本とは比べものにならないくらいの厳罰。しかし、これでメジャーからクスリが一掃されるかといえば、そんなことはなさそうだ。
スポーツライターの友成那智氏が言う。
「スカッグスが使用していたのはオピオイド系の医療用麻薬。鎮痛剤としての効果もあるが、主にリラックス効果でも使われます。手に入りやすいので、スカッグスをはじめとしたエンゼルス選手だけがやっていたとは思えません。今回の裁判で証言台に立ったマット・ハービー投手(前オリオールズ)は、メッツ時代(12~18年途中)からコカインを常用していたと証言しています」