東京五輪“キーマン”逮捕!特捜部が次に狙う「消えた1.5億円」と裏金解明、政財界は戦々恐々
「5100万円」よりもケタもインパクトも大きい
2億5000万円の「選手強化費」のうち数千万円は、日本馬術連盟と日本セーリング連盟に寄付されたが、高橋容疑者は「(コンサルの)未払い報酬」として1億5000万円を受領。コモンズが運営するステーキ店で生じた借金の返済に約1億円を充てたとみられている。
となると、少なくとも、高橋容疑者の手元には5000万円の「選手強化費」が残っているはずだ。
「特捜部が次に狙うのは、高橋容疑者が個人的に受け取った1.5億円の行方だと考えられます。5100万円の受託収賄とは、ケタもインパクトも違います。高橋容疑者が1.5億円の中から、例えば、より力のある人にワイロの分け前を渡していたのかどうか。いわば裏金として使うなど、より深刻な汚職や不正があったのではないか。こうした視点から、特捜部は粛々と捜査を進めるでしょう。その結果として、高橋容疑者の再逮捕や、政財界人脈に捜査の手が伸びる可能性はあると思います」(若狭勝氏)
高橋容疑者の“悪名”は、東京五輪招致を巡る買収疑惑でも挙がっている。五輪招致や運営に関わった政治家や経済人は今ごろ、ビクビクしているんじゃないか。