ヤクルト村上宗隆がメジャーで今ほど数字を残せないと思う根拠
■平均球速は150キロ超
日本の情報提供者によれば、村上はこれまで高め150キロ超の速球への対応が疑問視されていたという。しかし今回、わたしが見た限りでは、高めの速い球も苦にしない。というより、うまくさばいていたから、進化したのだろう。
なによりパワーがあるうえ、左打者ながら左方向にも一発を打てる。三冠王が確実視されるように、率も残せるのは大きな強みだ。
メジャーでは松井秀喜くらいの成績は残せるのではないか。
日本で50本塁打の松井が、メジャーでは2年目の31本がベスト。村上は松井以上に打つと思うかもしれないが、狭い神宮球場を本拠地にしている点は割引が必要だ。
ここ10年、メジャーは技術の進歩が著しい。中でも投手は直球の平均球速が150キロを超す。150キロ超の球を投げるのが当たり前になった。野手が苦戦するのは道理で、日本でトップクラスだった秋山翔吾(34=現広島)や筒香嘉智(30=ブルージェイズ傘下)がメジャーの40人枠を外れるのももっとも。村上がメジャーでいまのような数字を残せるとは思えないのだ。