「賞味期限切れ直前の選手はいませんか?」エコが自慢“ハラタツ産業”で太る多摩川のアユ
まだ使えそうだけど壊れる直前でもかまいません。
日頃の素行、不倫、傲慢、犯罪歴の有無は問いません。無料でお引き取りいたします」
ハラタツ産業にゃ、かき集めてきた中古品を使用済み選手と再生可能選手に分別するための巨大な倉庫が多摩にあるらしい。すぐに分別されるんじゃなくて、いったん檻に入れて生かして様子を見るんだってよ。
■くわばらくわばら
ブロイラーのようだが、違う。たべものを目の前にぶら下げて、自分で奪い取る気力と体力のあるやつだけが、ベルトコンベヤーに乗せられて、二軍キャンプに入る。あまり食費のかからなそうな若いのは別のコンベヤーで三軍に入れられる。どこにも引っ掛からなかったのは、廃棄処分で、どうやら、多摩川に流されるンダト。
だから、昔はヘドロ川だったのが、最近、水質改善で戻ってくるようになったアユが、やたら太ってあぶらの乗りがいいらしい。あれはハラタツ産業の廃棄物のせいだって。
おお、くわばらくわばら……。
ハラタツ産業はエコ産業とは名ばかり、中身はどうやら、エゴ産業らしい。いやはや、怨敵退散、怨敵退散!