ソフトBが1位指名公表 誉高イヒネ・イツアは“グリフィーJr.2世” 両親はナイジェリア人
「まさか1位指名とは…」
ある球団の東海地区担当スカウトは驚いたという。
ソフトバンクは昨10日、20日に迫ったドラフト会議で愛知・誉(ほまれ)高のイヒネ・イツア内野手(3年)を1位指名すると公表した。
永井編成育成本部長兼スカウト部部長は「スケールが大きい。ポテンシャルを高く評価している。今までにない遊撃手になれる」と説明した。
両親はナイジェリア人で184センチ、83キロ。右投げ左打ちの大型遊撃手は、50メートル6秒2、遠投110メートルと高い身体能力を誇り、高校通算18本塁打の長打力を兼ね備える。冒頭のスカウトがこう続ける。
「グラブさばきが柔らかくてスナップスローができる遊撃守備がまず魅力。体にバネがある。投手としても140キロを悠に超える肩があって足も速い。打ち方は少しアッパー気味で、ケン・グリフィーJr.(マリナーズなどで通算2781安打、630本塁打)に似ている。プロのスカウトが集結した夏の愛知大会・中部大第一高との初戦で決勝3ランを打つなど勝負強い。ただ、打撃はまだ粗くてミート率が低いので、即戦力ではなく、将来性を買う選手。ウチは2位か3位の評価でした」