15年に箱根5区走る 神野大地に聞く“3代目山の神”誕生秘話

公開日: 更新日:

 19年は青学大が大会史上3校目の5連覇を狙う。初優勝は15年の91回大会。セルソースに所属する神野大地(25、当時3年)が山登りの5区で見せた圧巻の走りは記憶に新しい。当時の話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――15年の山登り(5区=当時23.2キロ)の走りには驚きました。

「当初は前年と同じ2区を走る予定でした。5区は2年生の一色(恭志)を使うはずだったのですが、11月の急勾配の練習で良い記録が出たもので、原監督から『おまえが5区を走れ』と言われたのです」

 ――高低差約864メートルの5区に向けて何か準備をしましたか。

「走り方より、どんな選手が坂に向いているかは分析しました。我慢強い、きつい時にも諦めない。例えばトラックで先頭集団から離れてもズルズル下がらず、もう一回集団に戻るような選手です。5区はスタートして5キロぐらいからきつくなる。2区で例えるなら20キロ地点のきつさと同じくらいです。簡単に諦める選手は残り15キロ以上は続きません。山の神といわれた今井さん(正人=順大OB)と柏原さん(竜二=東洋大OB)、それに僕の3人は走り方は似ていない。ただし、粘り強さという面は3人とも共通していると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造