問題噴出なのに札幌五輪招致「年内内定」説のなぜ 競技施設に物言いついても“ライバル不在”
■アスリートからも見放されているのに…
引退したスピードスケート平昌五輪金メダリストの小平奈緒は招致活動への参加を拒否。引退会見で「いろいろと問題も耳にする。五輪がスポーツをする人にとって必要なものであってほしい。それを利用されたくない」と断じるなど、アスリートからも見放されつつある。問題続出で「辞退やむなし」のムードと思いきや、招致関係者の間では「年内内定」説が有力視されている。
「招致を目指してきたカナダ・バンクーバーの地元ブリティッシュコロンビア州が財政面の負担を理由に支援を辞退。このまま撤退すれば、候補は札幌と米ソルトレークシティーに絞られます。ただ、28年の夏季大会は同じ米国のロサンゼルスで開かれます。夏冬の連続開催になるため、34年冬季大会招致を優先させる見通しが高まっています」(招致関係者)
消去法で「札幌一択」とは、五輪の悪夢再びなのか。