著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

再登板の岡田監督が65歳で球界最高齢 まだまだ元気でいてほしい「80年代の野球人たち」

公開日: 更新日:

 だから現在の令和の球界において、岡田監督が最高齢であるという事実は、80年代のプロ野球に熱狂した世代である私にとって、ちょっとした衝撃だった。月並みだが、年をとったものだ。

 しかも、岡田監督の年齢は、あの野村克也阪神監督就任時(63歳)よりも上なのである。吉田義男の3度目の阪神監督就任時(63歳)よりも上なのである。これは相当な驚きだった。あの2人の監督姿は、当時の私にはどちらもかなり年老いて見えた。監督としての経験と見識は豊富で、威厳と貫禄を全身から漂わせている一方で、体力面では心もとなかった。

 ところが、現在の岡田監督はとてもエネルギッシュだ。秋季キャンプ中も自ら動き回り、先日は自らノックを受けて選手に見本を示していた。かつての野村監督がベンチにどっしり座りながら選手の動きを見つめていたのとは大ちがいだ。

■監督・指導者寿命も延びている

 やはり選手寿命が延びているのと同時に、監督・指導者寿命も延びているのだろう。そもそも人間そのものの寿命も、いわゆる「人生100年時代」の到来が叫ばれており、社会的に見ても60代なんてまだまだ現役世代の働き盛りだ。これからは70代も現役世代となっていくのだろう。

 そう考えると、80年代のプロ野球を彩った岡田・原世代の野球人の皆さまにはまだまだ老け込んでほしくない。掛布も江川も落合も、山本浩二も山田久志も東尾修も。

 村田兆治もまだまだ元気な姿を見せてほしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ