菅野がメジャー断念の代わりに手に入れる「次の次の巨人監督」の座 坂本醜聞で継承順位に異変
巨人監督の条件「生え抜き4番かエース」の不文律
前出の関係者が眉をひそめてこう言った。
「そりゃそうです。週刊誌を騒がせてきた今までとは違って、今回は中絶トラブルですから。おぞましい女性軽視の言動を繰り返した挙げ句、相手女性が自殺未遂を起こした、と文春オンラインに報じられた。はっきり言って球団のお偉いさんたちはカンカンだし、頭を抱えていたみたい。両者の間ですでに示談が済んでいることもあって、結局球団からのペナルティーはなく、坂本も何食わぬ顔で試合に出続けた。ただし、将来的に監督候補や幹部候補だったものは白紙に戻る可能性がある。そこで浮上するのが、坂本と同世代のエース・菅野なのです」
巨人の監督になる条件として「生え抜きで4番かエースのスター選手」という不文律がある。00年以降に監督を務めた長嶋茂雄終身名誉監督、今の原監督、高橋由伸前監督は「4番」経験者。堀内恒夫元監督はV9時代を支えた「大エース」だった。ちなみに坂本も「第82代」4番打者である。
菅野はこれまで開幕投手を8度務めるなど、エースとしてチームを長く支えてきた。通算16年目の原監督は来季、昨オフに結んだ3年契約の2年目を迎える。年齢とキャリアからすれば、次は阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が筆頭候補で、その後は坂本が引き継ぐことが理想だった。
しかし、坂本がスキャンダルで自滅。菅野がメジャー挑戦を断念し、結果的に「生涯巨人」と忠誠を尽くす形になったことで、“継承順位”が繰り上がったとしても不思議ではない。今回の決断で「巨人の次の次の監督」が近づいたといえそうだ。