谷原秀人連覇のJTカップにみる ベテラン&若手が盛り上げるツアーに明るい兆し
その点、ボギーなしの5バーディーで逆転した谷原は海外経験も豊富で、どういうふうに戦えばいいのか落ち着いており、試合展開の読みが見事でした。追い上げる側も重圧のかかる1ストロークのせめぎ合いのなかで、試合巧者ぶりをたっぷり見せてくれました。
今年1年間を振り返ってみれば初優勝の蝉川泰果、河本力、桂川有人、大西魁斗ら20代前半の若い選手に勢いがありました。飛距離のアドバンテージがあり、ドライバーショットはすでに世界基準に到達しています。あとは試合経験をもっと積むことです。
1ストロークを競り合う試合を増やしていき、どうすれば勝てるのかを明確にしていくことが大事です。
それはどんなに長く練習してもわからず、試合の中でしか体験できません。一試合、一試合戦いながら自分で見つけるしかないのです。
まだ表舞台に立っていない若いプロもたくさんいます。300ヤードの壁を超えている若いプロが多くいて、来年の男子ツアーが楽しみです。