千賀の頼りはメジャーを代表する右腕2人 バーランダーが“指導者”ならシャーザーは“兄貴分”
同僚の面倒見がいいシャーザー
バーランダーが指導者的存在なら、シャーザーは兄貴分だ。大リーグ選手会の役員を務め、昨オフの労使交渉ではマンフレッド・コミッショナーや各球団のオーナーを痛烈に批判。投手の粘着物質使用が禁止された昨季のフィリーズ戦では、相手のジラルディ監督(当時)が球審に何度も滑り止めを使ってないか検査するよう求めたことにキレて、敵将と口論を演じた。
歯に衣着せぬ物言いで物議を醸すこともあるが、同僚の面倒見がいいことで知られている。
今年6月にマイナーでリハビリ登板した際、選手へのお礼として総額100万円のコース料理を振る舞って話題になった。
プエルトリコ出身のメッツ・リンドーア内野手(29)によれば、人種や年齢の垣根を越えて、ナインから慕われているという。
「ベンチでは投手、野手と分け隔てなく、戦術や技術について意見を交わすなど、シャーザーの周囲に人が絶えない。クラブハウスではナインの士気を高めるため、試合前に自ら歌って踊るなど、率先してベテランの役割をこなしている。チーム一の高給取りだけに気前も良く、遠征先では若手を連れて食事に出る姿が頻繁に目撃されている。千賀も入団後、言葉の壁はあっても、シャーザーにかわいがられて、すぐにチームに溶け込むのではないか」(米放送関係者)
千賀の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏は今月上旬のウインターミーティングで「彼は『自分を成長させるために偉大な投手たちから学びたい』と言っていた」と明かした。
その点、バーランダーとシャーザーなら、“教師”として申し分ない。