大谷に続いて千賀も口説き落としたやり手GMは補強下手? エ軍若手不足の要因を作った人物
ビリー・エプラー(GM/47歳)
エンゼルスGMを務めていた2017年オフ、大谷翔平(28)の獲得に成功して一躍、名を上げた。
コネティカット大学卒業後は不動産会社に就職したが、大学時代から夢見ていたプロスポーツへの未練を断ち切れず、ロッキーズのパートタイムスカウトを経て04年、ヤンキースに転職した。ヤ軍では長らくブライアン・キャッシュマンGMの右腕として、FAやトレードでの交渉役をこなし、アシスタントGMにまで上り詰めた。ヤ軍での実績を買われて15年、エンゼルスのGMに招かれた。
エ軍でのエプラー氏の最大の功績は言うまでもなく大谷争奪戦を制し、二刀流として成功に導いたことだ。同GMは大谷の高校時代から視察を重ね、17年にポスティング公示されると、他球団に先駆けて代理人にプレゼン資料を送付。6人ローテや登板日前後の休養など具体的な起用法を提示した。
当初は二刀流に懐疑的だったソーシア監督(当時)を説得して面談の際、大谷に対して二刀流での起用を確約させたという。
「大谷同様、千賀に関しても早くから調査しており、エ軍GM時代の視察で来日した際は千賀の登板も欠かさずチェックしていた。千賀に故障が多いことは織り込み済みで、メジャーの環境に慣れるまでしばらくは、球数やイニングを制限して新人右腕に負担がかからないよう配慮するはずです。エプラーGMが来季、6人ローテをほのめかしたのはフィジカルに不安を抱えるシャーザー、バーランダーのベテラン右腕2人はもちろん、千賀に無理をさせたくない思惑もあるのでしょう」(ナ・リーグ関係者)