吉田正尚との相性は?「サイン盗みの過去」を吹き飛ばしたコーラ監督の“戦術眼”と選手起用
シーズン中は、勝利に貢献した選手をナイン全員の前で称賛する一方、軽率なプレーが出た場合はベテランであっても監督室に呼んで直接、注意することもあるという。
起用法は緻密で、経験の浅い若手には配慮を怠らない。昨季、ロッテからFA移籍した沢村(今オフ退団)をシーズン当初は点差のあるプレッシャーのかからない場面で投入して徐々にメジャーのマウンドに慣れさせた。当時のレ軍は守護神不在。日本でクローザーの経験がある沢村も守護神候補だったが、コーラ監督は「ルーキーには荷が重い」と発言。指揮官の配慮もあって渡米1年目の沢村は55試合で5勝1敗10ホールド、防御率3.06とまずまずの結果を残した。
日本人選手の扱いにも慣れているだけに、リードオフマンとして期待される吉田はまずはメジャーへの適応を優先、長い目で起用されそうだ。