琴富士孝也さん“波瀾万丈”の元関脇は脳梗塞リハビリ中…91年に平幕優勝も偽装結婚で逮捕
今でも気持ちは土俵の上
そんな琴富士さんの波瀾万丈の人生を振り返ると、中学卒業後、佐渡ケ嶽部屋に入門。1980年3月場所で初土俵を踏み、約10年で関脇まで駆け上がったものの前頭13枚目まで転落。だが、そこから地力を発揮して91年7月場所で平幕優勝。ところが、翌場所は体調不良の挙げ句、足首をけがしてしまい休場。95年に引退。年寄・粂川を襲名して佐渡ケ嶽部屋の部屋付き親方として指導に当たった。だが、年寄株は借り株だったため99年に返上し、相撲協会を退職した。その後は芸能活動をしたり、貴闘力が経営する飲食店で働いていたが、競馬に夢中になって家庭崩壊。さらに14年2月、偽装結婚容疑で逮捕され、同年5月、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた。
さて、合掌ひねりの一番。感想やいかに?
「たまたまテレビ中継は見ていなくてネットニュースで知り、ニヤッと笑ってました。相撲界から去ったとはいえ、今でも気持ちは土俵の上。心肺機能や筋力アップのリハビリを続け、『一日も早く起き上がれて外出もできる体にしたい』というのが本人の希望です。可能ならば、来年(23年)のお花見は車椅子で出かけたいですね」(マネジャー)
頑張れ、琴富士!
(取材・文=高鍬真之)