ダルと新たに6年総額142億円! 42歳までの超破格契約を交わしたパドレスの狙い
「昨季のダルはエースとして投手陣を牽引(16勝8敗)したうえに、ポストシーズンでも安定した投球(4試合で2勝1敗、防御率2.88)を披露し、短期決戦に強いことを証明した。メジャー移籍後は力でねじ伏せる投球が目立ったが、去年はこれまで以上に変化球を駆使してかわす投球スタイルに転換するなど、年を追うごとに円熟味を増しています。対戦相手のデータが収められたタブレットに目を通すなど、研究熱心な姿勢はベテランのメルビン監督(61)も高く評価している。パ軍は投手としての力量はもちろん、試合への臨み方なども含めてチームに好影響を与えることを評価。一線級の投手をFA市場で調達するよりもダルと再契約した方がコストパフォーマンスがいいと判断したのでしょう」
実際、ダルの投球は安定感を増している。昨季のクオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)は25回で、メジャー全体ではアストロズの左腕バルデスの26回についで2位、ナ・リーグではマーリンズのサイ・ヤング賞右腕サンデイ・アルカンタラ(24回)を抑えてトップだった。投球回数は194回3分の2で、メジャーの先発として評価されるイニングイーターとしても機能した。