牧田和久(2)オランダ戦ではタイブレークでメジャーリーガー相手にゼロ封

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「打たれたらサヨナラ負け。しかも、バリバリのメジャーリーガーが結構いましたから、マジかと思いました」と苦笑いを浮かべつつ、こう話す。

■1つのアウトに対する強い執着心

「ここでもとにかく、1つのアウトを取ろうという気持ちしかなかったです。1球が命取りになるので、仮に打たれて試合に負け、それが原因で日本が敗退してしまって『戦犯』と言われたとしても、事実なのだからしょうがないと。それくらい腹をくくっていました」

 オランダの攻撃は2番プロファーからの好打順だったが、そのプロファーを一飛、続くボガーツ(レッドソックス)を内角直球でバットを折って三ゴロに仕留めると、最後はサムズを捕邪飛に打ち取り、日本が勝利した。

「最後の場面は覚えていますが、あとはどういうふうにして打ち取ったかは正直、覚えていません(笑)。もし、サムズを四球や安打で塁に出してしまうと、次打者が(ヤンキースの正遊撃手の)グリゴリアスだったので、ここで終わらせるぞと。投げるときは常に強い気持ちで、プラスイメージを持つように意識します。ブルペンでは打たれたらどうしよう、などと不安で仕方ないんですけど、いざマウンドに上がると、自然とスイッチが入るというか、人が変わったような感じになるんです」

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