牧田和久(2)オランダ戦ではタイブレークでメジャーリーガー相手にゼロ封
■「米国では場の雰囲気にのまれた」
5試合登板で1勝2セーブ、防御率3.00と抑えの大役を全うしたが、日本は13年大会に続いて準決勝で敗退した。オランダ戦勝利の余勢を駆って米国へ乗り込んだが、米国相手に1-2で敗れた。プエルトリコに1-3で負けた13年大会と同様、1点が遠かった。
「2大会とも、日本では地元開催で日本のファンもたくさんいる中、明るくのびのびやれていた部分はありました。打てなかったりミスをしたり、リードされていても、何とかリズムをつくって取り返そうというムードがあった。チームの雰囲気はよかったです。ただ、アウェーの米国では1点を争う展開で投手は守りに入り、打者は打てない焦りが出た。全体的に少し、場の雰囲気にのまれたのかな、という感じはありました」
日本が世界一を奪還するためには、米国での戦い方が重要になる。
▽牧田和久(まきた・かずひさ) 1984年静岡県生まれ。静清高、平成国際大、日本通運を経て2010年ドラフト2位で西武入団。1年目の11年に新人王を獲得。18年米・パドレス移籍。20年から楽天、22年は台湾・中信兄弟。同年限りで現役引退。日本通算345試合、55勝51敗27セーブ78ホールド、防御率2.81。WBCは2大会通算8試合、2勝3セーブ、防御率2.00。