ソフトバンク“チャラい万能選手”牧原大成の正体 カブス誠也に代わりWBC侍J追加招集
「どこでも守れる上に、どこを守らせてもレベルが高い。元々内野手ですが、器用というよりは野球センスでしょう。外野に挑戦したのは15年から。当時は活躍の幅を広げるためでしたが、いざ外野を守らせたらソツなくこなすので驚きました。打撃はミート力が売り。ただ、積極的に打ちにいくスタイルなので、見逃せばボールになる球もバットに当ててしまい、凡打になるケースも少なくない。昨季の441打席で16四球は、ちょっと少ないですよね」
性格は明るく、やや「チャラい」面もあるという。ソフトバンクOBが言う。
「ドラフト指名時の会見では『この方がかっこいいから』と、眉毛を剃って臨んだら監督にカミナリを落とされたとか、バツイチで今の奥さんとはナンパで知り合ったとか……。ただ、野球に対する情熱はホンモノです。実はドラフト前、ソフトバンクは牧原を育成指名しようか見送ろうか迷っていた。育成選手は入団から3年以内に支配下になれなければ、自動的に自由契約になる。誰でも彼でも入れていいものかと悩んでいたところ、牧原の親父さんが、『3年間だけでいいから、野球に専念させてやってください! それでダメなら、私が息子の就職の世話をしますので』と直談判。そこまで言うなら……と球団も指名した。父親のそんな思いを知っているだけに、野球では絶対に手を抜かない」
ちなみにその年の育成ドラフト6位が正捕手の甲斐。今や2人揃って日本代表なのだから、わからないものである。