大谷は“調整の延長線上”で驚異の投打パフォーマンス! WBC中国戦でわかった「格の違い」
「いまの自分の100%は出せると思う。今年初めての公式戦というか、本番の試合なので、正直、どこまで出せるのかは、そのときになってみないと分からない部分もあるし、その日の調子にもよるので。いまの調整の延長線上で入りをしっかりとできれば、十分、いけるんじゃないかと思う」
自身の100%ではない。「いまの自分の」という前置きがつくし、あくまでもいまは「調整の延長線上」なのだ。
WBCより何よりレギュラーシーズン優先というスタンスは米国代表を見れば歴然。早々と主将に就任したMVP3回のトラウト(31=エンゼルス)が各球団の主力選手に声をかけ、かつてない豪華メンバーをそろえたという触れ込みだったが、サイ・ヤング賞3回のカーショー(34=ドジャース)に続き、昨年12勝のコルテス(28=ヤンキース)も出場を辞退。特に先発はくしの歯が欠けるようにいなくなった。
■メジャー球団も選手も本音では…
米国のファンもメディアも、関心事はWBCよりスプリングトレーニング。ヤンキースやメッツの地元ニューヨークメディアはもちろん、全国紙のUSAトゥデーもスプリングトレーニング中心の扱い。連日、WBCを大々的に取り上げているのは主催者でもあるMLBドットコムだけだ。