“ダルビッシュジャパン”で生じていた温度差 代表内には 「雰囲気が緩んでいる」の声もあった
栗山監督は準々決勝のイタリア戦で勝利した後、「今回のチームは“ダルビッシュジャパン”と言ってもいいくらい、自分のことはさておいて、チームのため、野球のため、将来のため……。感謝しています」と話し、大会後には「本当に申し訳ない。自分の調整ができなくて本当に苦しかったよね。勘弁してくれ」と謝罪したが……。
「京セラドームの強化試合2試合(阪神戦、オリックス戦)から大谷翔平(エンゼルス)とヌートバー(カージナルス)が加わり、チームが活性化。2試合連続で大勝した。結果、『野球を楽しむ』というムードで本戦に突入し、1次ラウンドから決勝まで7連勝した。しかし、侍J内では厳しく締めるところは締めて、規律や体育会気質を好む人間もいる。栗山監督もダルのことを信頼はしていたものの、あくまでチームを勝たせる立場。本番直前の強化試合でも投打が機能していなければ、果たしてダルのことを信じ切れていたかどうか……」とは、前出のOBだ。(つづく)