日本マラソン勢に“ニンジン作戦”は通用しない…世界陸上内定も成績と賞金額は無関係

公開日: 更新日:

 日本陸連は27日、8月に行われる世界陸上ブダペスト大会のマラソン代表を発表した。男子は其田健也(29)、山下一貴(25)、西山和弥(24)。女子は松田瑞生(27)、加世田梨花(24)、佐藤早也伽(28)が選ばれた。第106回日本選手権者の其田、松田は賞金660万円を獲得。これは実業団選手にとっては安いカネではない。

 男女を通じて五輪マラソンでメダルを取ったのは、2004年の野口みずきの金が最後。世界陸上では13年モスクワ大会銅の福士加代子以来、出ていない。世界陸上でもメダルを取れば賞金をゲットできる。金メダルなら7万ドル(約910万円)、銀3万5000ドル(約455万円)、銅2万2000ドル(約286万円)だ。

 世界陸上は日本陸連からの報奨金もある。現在は金300万円、銀200万円、銅100万円だが、ある実業団OBは「ニンジンと成績は関係ありませんよ」と、こう語る。

「15年北京から19年のドーハまでの3大会の報奨金は金1000万円、銀500万円、銅でも今回の金より高額の400万円だった。それでも日本勢はメダルに届かなかった」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…