エース林謙吾ら投手二枚看板は中学時代ともに野手 高校で選手が伸びる仕組みと施設
吉田洸二監督が考案した丸太ダッシュトレは名物となっている。7キロの丸太を両手で抱え、30メートルを20本往復する。後ろ向きでうさぎ跳びをするトレーニングもある。これで投手の体幹が鍛えられる。吉田監督は主に投手を見て、監督の長男・健人部長が打撃、守備、走塁を指導している。「鬼の部長」と「見守る監督」という親子のバランスが絶妙に取れている。
私は横浜をはじめいろいろな高校を見てきたが、野球部の施設が素晴らしい。専用グラウンド、室内練習場を含めて合計でマウンドが13もある。ブルペンや最新の筋力トレーニングマシンのエルゴメーターがある室内練習場は大きく、みっちりと打ち込みもできる。
さらに3つある寮は新しくて設備も豪華。特にシャワールームが完備した大浴場は、まるで銭湯のように広い。食事はコックが作るし、洗濯機と乾燥機が各部屋に備え付けてあり、酸素カプセルまである。まるでビジネスホテルだ。学校側の手厚いサポートも快進撃を支えた。
100近いプレーやセオリーを教えるのに丸3年かかった。次回はその一部を公開する。 =つづく