吉田正尚ついにメジャー1号! Rソックス指揮官も唸る「成功するためのアタマ」の中
WBCで「日本の4番」として世界一に貢献した勢いそのまま、実力を発揮している。
レッドソックスの吉田正尚(29)がオリオールズとの開幕3連戦、全試合に4番でスタメン出場。初戦でいきなりマルチ安打&初打点をマークすると、日本時間3日の3戦目も2安打2打点の活躍。打率.308、出塁率.400と好スタートを切り、得点圏でも6打数2安打3打点と勝負強さも見せている。
さらに同4日のパイレーツ戦では一回、相手の先発右腕オビエドの約155キロの外寄りの直球を捉えて左翼スタンドに1号2ランを放った。
しかも、ただ打つだけではない。3戦目には初盗塁を決めたように、コーラ監督からは出塁すれば自由に盗塁が許される「グリーンライト」を認められているのだ。
WBC出場による実戦不足を懸念する声もあったが、早くもメジャーへの適応力を見せていると言っていい。
「日ごろの研究のたまものでしょう」と、現地の特派員がこう言う。
「WBCに出場することで、メジャーの投手との対戦機会は限られましたが、遅れを取り返そうと必死に相手投手の研究にいそしんでいました。WBC終了後にチームに合流してからというもの、ビデオルームにこもって対戦相手の映像をチェックし、データがまとめられたスカウティングリポートも読み込んでいた。ただデータを頭に入れるだけでなく、コーチや主力選手とも積極的にコミュニケーションを図って助言を求め、生の声も打席に取り入れようとしていました」