大谷翔平は交流戦に苦手意識? 悲願の本塁打王はナ・リーグ投手陣との対決がカギを握る
エンゼルス・大谷翔平(28)が日本時間11日、ナショナルズとの今季初のインターリーグ(交流戦)に「3番・DH」で出場。相手の先発左腕コービンから四回、四球を選び、昨季からの連続試合出塁を「33」に伸ばしたが、3打数無安打2三振に終わった。
相手のナショナルズは投手陣が崩壊状態。リーグワーストの57失点に同2位タイの17被本塁打、チーム防御率5.42はリーグワースト3位だ(10日現在)。10日のブルージェイズ戦で花巻東高の先輩である菊池雄星から3号2ランを放つなど打撃の調子が上向きの大谷にとって本塁打を量産する格好のチャンスではあるものの、この日の試合のように、逆に苦戦する可能性もある。大谷は交流戦を比較的、苦手にしているからだ。
過去5年間の交流戦は計82試合(スタメン53試合)に出場して220打数57安打の打率.259、8本塁打、30打点、64三振。同じア・リーグとの対戦では1766打数473安打の打率.268で、バッティングアベレージこそ大差ないが、交流戦になると長打はめっきり減るのだ。
ホームランの割合を示す本塁打率はア・リーグとの対戦では14.84打席に1本。これに対してナ・リーグを相手にすると27.5打席に1本と本塁打の生産性が極端に下がる。ナ・リーグは一昨年までDH制を採用していなかったため、敵地での交流戦はスタメンを外れて代打にとどまり、打席に立つ機会自体が少なかったことも原因かと思ったら、両リーグともDH制になった昨季の交流戦での本塁打率は35.5打席に1本。これまで以上に一発が出なかった。