西武は森友哉の穴が「半分」埋まった! 守備で柘植世那と古賀悠斗が激しい正捕手争い
球団OBは「むしろ守備に関しては、森があけていた穴が埋まった」とこう続ける。
「森は打撃に比べ、守備には課題が多かった。特に苦手にしていたのがワンバウンドのボールの処理です。西武は昨季、リーグワースト3位の36暴投だったのが、今季は暴投ゼロ。暴投は投手のミス、捕逸は捕手のミスと思われがちですが、ブロッキングが下手な捕手はワンバウンドを体の前に落とせず、あっちこっちにはじいて暴投にしてしまう。森はその典型でしたからね」
森の出場試合数とチーム暴投数は比例している傾向にある。森が136試合、135試合に出場した18、19年の暴投はリーグワースト2位の44個と最多の56個。125試合出場の21年はリーグ断トツ最多の63個。21個で同最少だったオリックスの3倍である。
ちなみに昨季、リーグで2番目に少ない28暴投だったオリックスは、今季ここまで同最多の9暴投。森は10試合中7試合でスタメンマスクをかぶっている。これまでなかったはずの穴を肩代わりしてしまい、こっちも大変だ。