佐藤輝明は4タコ、西勇輝は負け投手…阪神18年ぶりVは投打のキーマンが“アキレス腱”に
要所で踏ん張り切れない
この日先発した西勇輝(32)もピリッとしなかった。7回途中3失点で負け投手となり、前回登板に続いて白星を逃した。
4年契約が満了した昨オフ、新たに4年総額12億円の大型契約を結び、チーム一の高給取りとなった。キャンプでは開幕を逆算して状態を上げるとして、独自調整を希望。青柳との「ダブルエース」としてフル回転してもらいたい岡田監督がこれを容認した経緯がある。
この日は良く言えば「粘りの投球」をしたとはいえ、0-1の七回2死満塁でオコエに2点適時打を浴び、追加点を献上。オコエ一人に3安打を許すなど、要所で踏ん張り切れないことも、勝ち星に恵まれない要因といえる。阪神OBが言う。
「西勇は先日、サンスポのコラムでオリックス時代に“犬猿の仲”と言われた岡田監督について、『若手のときにご指導してくださったおかげで浮かれることなく、現在まで先発のローテーションとしてやっていくことができたと思います』と持ち上げていた。しかし、岡田監督としては、そんなところに気を使うくらいなら、1つでも貯金をつくってほしいと思っているはずですよ。もともと西勇は10勝しても10敗する投手。岡田監督はそれではエースと呼べないと思っていますから」
首位ヤクルトはこの日、DeNAに快勝し、7勝2敗1分けと開幕ダッシュに成功した。投打のキーマンが奮起しない限り、ヤクルトとの差は簡単には縮まらない。