大谷翔平を待つ“鬼門”ヤンキースタジアムの試練…3連戦は徹底マークと大ブーイング確実
NYメディアは大谷を「なんてチキンなんだ」と書き立てる
いまから6年前、大谷がポスティングシステムを利用してメジャー移籍した2017年オフ、ヤンキースは大谷獲得に動くも、面談にこぎつけた7球団にすら残れなかった。「我々のプレゼンは完璧だったが、ニューヨークがビッグマーケットであることは変えようがない」とはキャッシュマンGM。どうぞ西海岸の小規模都市でプレーしてくださいと言わんばかりの捨てゼリフを吐いた。
大谷の選択基準はメジャーでも二刀流を貫けるかどうかだったといわれる。そのためファンやメディアが騒々しく、見切りをつけるのが早そうな東海岸の強豪や当時DHのなかったナ・リーグ球団の多くがふるいにかけられたとあって、ニューヨークメディアも「なんてチキンなんだ」と書き立てた。
が、大谷はいまや、だれもが認める投打のトップ選手に。「なぜ、ウチに来てくれなかったんだ」という意味のブーイングもあるだろう。
エンゼルスは15日にスタートした17連戦の初っぱなのレッドソックス戦で今季初の3連敗。大谷が打っても、リリーフ陣が踏ん張れずに試合を落とす昨年までのパターンに酷似してきた。
大谷はWBCで頂点に立つ喜びを痛感。チームに合流して、「このチームで優勝したいという気持ちになった」と話していた。けれども、チームが失速。モチベーションが心配なところに持ってきて、不得手のヤンキースタジアムで3連戦を迎えるのは試練ではある。