阪神・才木浩人「3番手」からの成り上がり人生…小学時代は捕手、いくつも10円ハゲを
さらに中尾監督が「体重が1キロ増えたら球速が3キロ上がる」と告げると、才木は大きなおにぎりを4~5個持参。1日5合分は胃袋に詰め込んだという。こうした努力の甲斐があり、入学当初は120キロに満たなかった直球は、最終的に148キロまで飛躍的にアップした。
学校生活でも自ら先頭に立ち、周りを引っ張った。
「3年間、学級委員長をやり、クラスメートからも信頼されていた。文化祭などで漫才をやって、そこそこウケてました(笑)」(中尾監督)
2016年ドラフト3位で阪神に入団。プロでも3番手から、エースに這い上がるつもりだ。
▽才木浩人(さいき・ひろと)1998年11月7日、兵庫県生まれ。小学1年から枝吉パワーズで野球を始め、神戸市立王塚台中学校では軟式野球部に所属。須磨翔風高(兵庫)では2年の春に兵庫県大会の準決勝進出に貢献。2016年ドラフト3位で阪神入団。189センチ、86キロ。右投げ右打ち。