侍J「ポスト栗山監督」最適な3人の名前…後任候補にイチローや松井秀が浮上するバカバカしさ
侍ジャパンの次期監督にイチロー(49=マリナーズ会長付特別補佐)、松井秀喜(48=ヤンキースGM特別アドバイザー)が浮上──。
スポーツメディアは、3月のWBCで世界一を奪還した栗山英樹監督(62)の後任として、日本が誇るスーパースターの名前をデカデカと報じている。
2人には誰しも認める実績があるにせよ、監督としてふさわしいかどうかは、話が別ではないか。さる球界OBが言う。
「2人の意向はともかく、一部でビッグネーム招聘を期待する声があるのは事実。かねて2006、09年の世界一に貢献したイチロー監督待望論も出ています。しかし、ネックはイチローさんも松井さんも、監督、コーチの経験がないことです」
日本が世界一になった06年の王貞治、09年の原辰徳両監督はそれぞれソフトバンク、巨人を率いる現役監督だった。栗山監督も21年まで日本ハムの監督を務めていた。一方、準決勝で敗退した13年の山本浩二監督は長く現場を離れていたし、17年の小久保裕紀監督も指導者経験がなかった。
「選考に影響力を持つソフトバンクの王球団会長は16年、4年後に予定されていた東京五輪の監督選考に関し、『4年後は選手層も変わってくる。選手たちが受け入れられるかが大事。同時代に野球をやっていないと』と話した。現役監督は難しいとしながらも、現役監督がやるに越したことはないというスタンス。投手継投などの選手起用や作戦は、現場感、試合勘の有無が結果に直結する。その点でイチロー氏と松井氏は代表監督の条件に合致しないのです」(前出のOB)